<年齢制限ギリギリでの申し込み。努力と忍耐で勝ち取ったオペアの夢 >

                                                        BY: Tomomiさん
                                                        投稿:2006年11月


オペアプログラム参加のきっかけ


私がオペアというのをを知ったのは今から3年程前になります。学生時代からアメリカ留学を考えていた私が、本格的に渡米を考えいろいろな資料を集めていた中で見つけたプログラムのひとつがこのオペアというプログラムでした。昔から小さい子供と遊ぶのが好きだった私にとって、プログラムの内容・費用の面でもとても魅力的なプログラムだと思いました。しかし、その頃は自分の語学に自信がなかったのと、何より“学校に通うこと”を最優先にしたいという考えから、オペアとしてではなく学生ビザを取得し語学学校に通うことにしました。約1年の留学生活のうち、10ヶ月はシアトル郊外でホームステイをしながらフルタイムで語学学校へ、その後同じ系列学校のマイアミ校へトランスファーし3ヶ月寮生活と、全く違う地域で学生として有意義な時間が過ごせたと思います。シアトルにいた頃、ホームステイ先には17歳の女の子しかいませんでしたが、すぐ近くにその子のイトコ(10歳の男の子と7歳の女の子)が住んでいて、私が車を持っていたこともあり一緒に住んでいたエクアドル人のハウスメイトを含め4人でよく遊びに出掛けていました。また語学学校があったカレッジ内の託児所でも子供達と触れ合う機会があったので、マイアミに移ってからはそういう機会を持てずとても淋しい気持ちがいっぱいありました。マイアミではビーチ沿いの観光地の学校で食事付きの寮生活ということもあり外でネイティブの人と触れ合う機会も少なく、学校の授業内容にも物足りなさを感じ始め、ますますシアトルにいた頃が恋しく感じるばかりでした。やっぱり私にとってはホストファミリーと過ごし、あのキッズ達と遊んでいた時間こそ英語の上達も含め留学生活の中で意義のある時間だったなぁ〜と思い、“もしまた渡米するならオペアの方が今の自分には向いているだろうなぁ〜”なんて考えていました。


プログラム申し込み手続き開始!エージェンシーはオペア経験がほとんどないことが発覚


オペア参加を考えながらも、1年以上のアメリカ生活の後すぐにまた出発することは考えておらず日本に帰国して働き始め半年以上が過ぎた頃、改めてオペアプログラムについて調べ始めた時、それまで全然気にしていなかった年齢制限に自分がギリギリだと気付き、すぐに資料を集め始めました。3社に資料請求をし比べた結果プログラムの内容自体に3社とも大差がないと思い、東京でのオリエンテーションに参加する時間もなかったので、最初に連絡をくれたエージェンシーと電話で話をし参加を決め、英文エッセイなどの書類審査を経て、参加を決めてから1ヶ月後くらいに東京で英語テスト&インタビューを受けました。そこで英語のテスト&ドライビングの経歴は合格をもらえたんですが、アメリカでの子供達との時間だけでなく、ベビーシッターとしてではないものの2ヶ月友達の子供(当時1歳の女の子&4歳の男の子)と一緒に生活した経験もあったので自分としては大丈夫だと思っていた保育の時間が、アメリカで子供達を預かった時間、カレッジの託児所でのボランティア、日本で子供と一緒に生活した経験ともに、不定期だったこと、ベビーシッターとしてではなかったことなどを理由に保育時間として認めてもらえず、そこから急遽3ヶ月かけて2件でのベビーシッターを掛け持ちし、保育時間をクリアしました。

この面接の時に一番驚いたのが、同エージェンシーを通してオペア参加した人の経験
談などを聞きたいとお願いしたところ、私が面接を受けた数週間前にそのエージェンシー第一号のオペア参加者が渡米したばかりとのこと。。。エージェンシーとしてオペアの経験が浅いどころか皆無に等しい状態でした。。。ただその経験の浅さ自体に多少の不安はあったものの、担当者がとても親切で一生懸命だったこと、他社で面接を受けるのに再度東京に行く時間的余裕もなかったこと、留学経験がありアメリカ生活そのものに不安がなかったことなどもあり、このエージェンシーで準備を進めることを決めました。

期限が迫っているのにホストファミリーが決まらずイライラ・・・不安が募る日々



昨年の
11月末に保育の条件付き合格を頂き、1〜3月で保育時間クリアのためベビーシッターをし、4月にようやくアプリケーション書類が揃えられる段階になりました。が、この頃にそれまでの担当者が突然退職してしまいショック。。。とりあえず気を取り直して8月出発を自分の目標にし、新しい担当者と話し合い6月に入ってからアプリケーションを提出しました。が、このアプリケーションに関しても、保育の推薦状を英訳してもらえる人がおらず、それに関しては最初の面接で説明を聞いた時に周囲に英訳できる人がいないということを伝えていて、その時の担当者には『アプリケーション提出までまだ時間ありますからそれまで考えましょう』なんて言われてたんですが、いざアプリケーションを提出する時点になったら新しい担当者から『困りましたね〜』との頼りない返事。。。私や家族(妹も留学経験があったので)の英訳ではダメとも言われ、『こんな田舎で英語話せる人なんてどうやって探すんですかー?そちらで対応して下さい!!』と無理矢理お願いしました・・・笑。
が、本当に大変だったのはここからで・・・

7月に入って間もなくホストファミリーの閲覧が始まったんですが、これまでオペアになった人たちの経験談を聞いていると閲覧が始まってから数週間で何件ものオファーが来るような話だったので、それを期待してワクワクしていたんですが、すぐに1件のオファーがあり、他からの連絡もあるんだろうと思っていたんですが全然。。。結局そのファミリーにはあまり気が進まず、でも他からのオファーも来ないしこのまま決まらなかったらどうしよう・・・なんて焦りもあったんですが、エージェンシーの担当者に相談したら、このエージェンシーでは他社のように数件のホストファミリーから同時にオファーがくるのではなく、1件1件のマッチングになるとのこと。他のファミリーと話したければ今オファーのあるファミリーを断って下さい、と。つまり何件かのファミリーと同時に連絡を取り、その中から自分の気に入ったファミリーを決定するのではなく、自分に合ったファミリーが見つかるまで1件話して断って、また1件紹介してもらい連絡を取る・・・みたいな方法を繰り返さなければなりませんでした。もちろん“いいなぁ〜と思うけど他のファミリーとも話してみたい・・”なんてキープみたいな事もできず、一度断ったファミリーはそれっきり、
YESNOしかありませんでした。それはまぁその会社の規定なのでしょうがないと思ったんですが、何より1件1件のマッチングの要領の悪さにイライラでした。。。

マッチングを始めたのが夏だったので、夏休みで旅行に行っているファミリーやら何やらで、エージェンシーから『
XX州のファミリーからオファーありましたので近々コンタクトがあると思います』と連絡を受けてもなかなかすぐに連絡をくれないファミリーが多く、その間こちら側からは何もできずにひたすらただ待つのみでイライラが募りました。最初のうちは休みで旅行に行っているのかもしれないし・・と1週間ぐらい待ってみて、それでも連絡がないとエージェンシーを通して催促してもらっていましたが、当初の出発予定だった8月も半ばを過ぎると、私としても相手の都合を考える余裕がなくなり、2〜3日経っても連絡がないファミリーには催促ではなく『ルーズなファミリーに行く気はない』と断ってもらい、次のファミリーを紹介してもらうようにしました。8月末からはすぐに連絡をくれるファミリーからのオファーを何件か受けたものの、私の方で気に入るファミリーがなかなか見つけられず焦りもピークに達していました。電話だけで相性の合うファミリーを見つけるのは難しいのだろうか、とにかく行ってみてダメならホストチェンジすればいいか、でもどうせ行くならやっぱり1軒のファミリーと長く向き合いたい、なんでこんな要領の悪いエージェンシーを選んでしまったんだろう・・・などと、いろいろな葛藤がありました。。。それでも自分にできるのはオファーも待つのみ。。。この頃になるともう出発時期はどうでもよく、年齢制限の誕生日前までギリギリ待って、ダメなら最悪その時にオファーのあったファミリーでとりあえず渡米し、合わなかったらホストチェンジすればいいやと思い始めていました。

しかし9月の半ば頃になって、“オペアの出発日はほとんどのエージェンシーが月2回だけど
NYCオリエンテーションの都合で年度末の1112月のスケジュールは会社によって月1回だったり12月出発がないエージェンシーもある”という情報を知り、焦って自分のエージェンシーに確認しました。運悪く担当者が1週間以上の出張で不在、別の担当者に事情を話し確認してもらったところ『年内の出発スケジュールは1011月ともに中旬に1回ずつですが10月出発は時間的に厳しいですので、11月ですね。』と。12月の誕生日前に出発しなければならなかったので最低でも12月初旬の出発に間に合わせなければと考えていたんですが、その12月が予定されていない!!しかも『出発まで最低1ヶ月は見てもらってますので1ヶ月前の1010日頃までにホストファミリーを決定していただく必要があります。』とのこと。。。その時点でもう残り3週間しかありませんでした。それでもその時にコンタクトを取っていたファミリー宅にどうしても気が進まなかった私は、最後の1件に懸けようと思い、新たなファミリーを紹介してもらいたい旨、その代理の担当者にお願いしました。が、この代理の担当者が最悪で(それまでにも何度か話しをしたことはありましたが毎回その対応に不快感を感じ、極力話さなくても済むようにしていました。が、とてもこじんまりしたエージェンシーだったので、オペアの代理の担当者となるとその人しかいなかったようでやむを得ませんでした。。)『焦ってると言いますけどそのわりにずいぶん毎回断られますよねー。電話で話しても行ってみないと分からない部分ってあると思いません?相手もオペアに完璧を求め
てるわけじゃないんですからこちら側も完璧を求めていてはいつまでたっても難しいと思いますよ。』と嫌味なことを言われました。そんなこと十分自分でも分かっていたことですが、あまりの態度に気持ちが抑えられず『電話でも気に入らないファミリーの元に行ってもうまくいくとは思えませんし、そんな気持ちで決めても行くまでの準備段階が不安だらけで楽しくないと思うんですけど!』と言い返しました。が、もう悔しくて悔しくて・・・。結果的に担当者が戻ってから12月の出発もあると分かり、時間の余裕はできたんですがとにかく“絶対いいファミリー見つけてやるっ!!”と思いました。

気持ちをポジティブ転換したら急に運が向いてきた!そしてついに待ちに待ったファミリー決定!

それでも1件1件のマッチングは変わらずイライラと不安が絶頂に達し始めた頃“GreatAuPair”の存在を知り、とても興味が出ました。。が、既にエージェンシー登録しマッチングの最中だった私としては遅すぎたな・・・と思い諦めていました。エージェンシーに関する不満も“結局はちゃんと説明会などに参加せず決めた自分の責任だししょうがない・・・”と思っていました。でもたまママさんからの“まだ遅くない!できることはなんでもしてみましょう!”の一言で、“最悪ホストチェンジ覚悟でもいい・・・”なんて思っていた気持ちを“やっぱりギリギリまで頑張ってベストのファミリー見つけたい!”とポジティブに切り替えることができました。GreatAuPairは思った以上の反響があり連日のようにたくさんのファミリーからメールが届き、中には本当にすごくいい条件のファミリーもたくさんいました。しかし同時進行でエージェンシーから新たに紹介されたファミリーがすぐに電話をくれ、それがまた話してみてすごく感じのいいママ!1回目の電話の段階で“この家に行きたい!”と強く思い、その後も自分からいろいろアプローチし始めました。なので実質10日弱載せていたGreatAuPairでのファミリーとは深い話に至らないまま一旦ストップし、エージェンシー側から紹介されたファミリーと具体的に話を進め始めました。相手のママも私を気に入ってくれたようで、1週間の電話&メール交換の後、実に3ヶ月のマッチングの末、ようやくこのファミリーに決定しました。

渡米まであと2週間!何事にも負けない覚悟で・・・

待ちに待ったホストファミリーの決定、しかも自分でとても納得のいくファミリーだったので(もちろん行ってみないとまだまだ分かりませんが。。)ファミリーが決まってからの準備はとても早かったです!“早く行きたい!!”という気持ちでいっぱいで、ホストファミリー決定から大使館での面接予約〜面接〜ビザの到着まではたった10日という早さで、エージェンシーの方にもとても驚かれました。大使館でのビザ面接で東京に行った際に、最初の英語テスト&インタビュー以来約1年ぶりでエージェンシーにも足を運んだんですが、その際にホスト決定〜ビザ面接までの早さと同時に、エージェンシーへの問い合わせの回数が非常に少ないことに驚いたと言われました。私としてはいろいろメールで確認させてもらったりしていたつもりなんですが、他の参加者に比べて1/10以下だと言われました。多分留学経験があったせいでアメリカ生活そのものに関する質問等がなかったからだと思うんですが・・・。でもその後にアメリカ側のエージェンシーから送られて来た保険の補償内容について、専門用語が多く内容を正確に把握できている自信がなくて、別途海外旅行保険を掛けるのにもその補償範囲についてしっかり知りたいと思い問い合わせたんですが、アメリカのエージェンシー側では多言語の翻訳は用意していないとの返事で、それなら日本語訳を出してもらえませんか?とお願いした所、“単純な和訳なので専門的な事は分からない”“保険会社に和訳の確認をしてもらったわけではないので保険内容の保証は
できない”などなんとも当てにならないお返事。。。私としては日々の生活の中で保険ってすごく重要だと思うんですけど、結局肝心なところで頼りにならないなぁ〜と最後の最後につくづく思いました・・・笑。

今は出発を2週間後に控えとにかく楽しみな気持ちでいっぱいです。今思うとこんな気持ちで準備を進められるのもホントに自分で納得のいくファミリーに決められたからだなぁ〜と改めて感じています。年齢制限と時間に追われ、ホストチェンジも覚悟で妥協したままの渡米になっていたら準備中も楽しみ以上に不安がいっぱいだっただろうなぁ〜と。。。行ってからのことはもちろんまだまだ分かりませんが、準備段階でのモチベーションを考えただけでも、ホストファミリー決定には自分が本当に納得いくまで妥協しないことだと思います!・・・と今こうして胸を張って言えるのも、結果的に自分がうまくいったからなんですけど・・・笑。本当に適当に妥協しなくて良かったです。。。


アメリカに行ってからまたまだまだいろんな問題に直面すると思いますが、今はどんな壁でも乗り越えられる!!とポジティブに考えられているので、この精神を忘れずに頑張って楽しいオペア生活を送りたいと思います。


<終>

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